コンサルタントの分析

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> ■■■■■■■「経営戦略考」−今号のポイント■■■■■■■■
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> 低成長デフレ経済下では、高度経済成長時代の「常識」がどんどん
> 覆されています。「足し算」ではなく「引き算」、今までの流れの
> 逆転、といったことが、ビジネスチャンスにつながったりします。
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> 経営戦略考ホームページ→ http://www.mori-office.com/index3.htm
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> ■■■ 【日刊】経営戦略考
> ■■■      日経記事から毎日学ぶ経営戦略の原理原則
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> ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2003/5/8(通巻957号)━
> 今日の購読登録部数:47316部
>      Mag2:32808 melma!:8289 E-Magazine:1857 Caplight:1461
>      Pubzine:1310 Melten:961 Macky!:630
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> ■■■   車の修理方法を指導
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> ━━━━━━━━━━━━ 日経流通新聞MJ 2003.5.8【15面】━
> ◆愛車のボディーに付いてしまった傷やへこみ。板金塗装店やディー
> ラーで修理すると料金がかさむので、自分で直してみたい。でも場
> 所も道具もなくて断念という人も多いはず。
> ◆こんな“セルフ補修派”に作業場と工具、塗料などを提供し、修
> 理方法も指導するサービスを手掛けるのがJUNTOHRU(ジュ
> ントオル、栃木県都賀町)だ。(中略)
> ◆本業が車検整備・板金塗装のため、オイル交換や足回り整備のた
> め車体を持ち上げるリフト、塗装用のブース、タイヤの着脱機といっ
> た設備から小物の工具、塗料やパテまで、あらゆるプロの道具・補
> 修材がそろう。(中略)
> ◆ここで作業するには、永久会費2千円を払って名前や住所、車の
> 型式などを登録し会員になる必要がある。会員はあらかじめ作業内
> 容とガレージ使用日時を予約。
> ◆当日は補修・整備に使う道具や材料、作業のやり方について同社
> の従業員がひと通り説明する。あとは必要に応じてプロの指導を受
> けながら、自由に作業する仕組みだ。
> ◆「レンタルガレージでユーザーが自ら修理すれば、料金はおおむ
> ねプロに任せる場合の1/4から5/1で済む」と谷田貝社長は話
> す。
> ◆ガレージ(一時間300円)、リフト(800円)、タイヤ着脱機(一
> 本300円)以外の設備・工具は無料で使用でき、指導料も取らない。
> あとは塗料やパテ、やすりなどの材料代を使った分量に応じ支払え
> ばよい。
> ◆実際には材料代のかかる板金塗装需要はそう多くなく、大きな収
> 益は狙えないが、谷田貝社長は「会員がもうけに走らないシステム
> を信頼、『私は自分でできないから、プロに任せる』という知人の
> 客を連れてきてくれる利点がある」と本業との相乗効果を強調する。
> (後略)
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> ■■■   「引き算」そして「逆算」のビジネス
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> ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 経営戦略考コメント ━
> ●先月18日付けの当メルマガでは、商品の「余計な部分」を排除す
> ることにより、価格を下げ、利用者数を拡大しようとする取り組み
> についての記事を取り上げた。
> http://backno.mag2.com/reader/BackBody?id=200304182350000000018894000
> 今回の記事は、さらにその上を行く感じだ。
> ●いかにして追加のサービスを売り込むかという考え方で収益の拡
> 大を図ろうとする企業は多い。新規事業の開発についても、その
> うな観点で考えたりする。
> ●今回の記事は、車の修理に関するものだ。顧客自らが修理できる
> ような環境を整える。追加のサービスを売り込もうとするのではな
> く、むしろサービスを減らすことにより開発された新規事業だ。
> ●引用を省略した記事部分でも指摘されているのだが、稼動してい
> ない設備・工具類の有効活用で、投資リスクが最低限に抑えられて
> いるという点も、注目に値する。
> ●新規事業を発案する観点として、既存事業へのプラスアルファと
> いう「足し算」的考え方ではなく、既存事業から「引き算」してみ
> るというのも有効だ。
> ●現在のような低成長の時代には、そのような観点で新規事業を考
> える方が効果的かも知れない。「引き算」されている分、低価格化
> を実現することができ、デフレ経済下の事業としてふさわしい。
> ●今回の記事のビジネスの場合、単に料金が下がるというメリット
> 以外に、顧客にとっては、自らの手で愛車をケアしたいという欲求
> を満たすという価値がある。
> ●既存のサービスから、いくつかの要素を「引き算」したことで、
> 新たな価値が生まれるわけだから、興味深いし、痛快ですらある。
> ●もっとも、「引き算」と言いながらも、作業場所や工具を貸すと
> いったことは、今までになかったサービスだから、その部分は「足
> し算」となる。
> ●既存のサービスからいくつかの要素を「引き算」し、別の要素を
> 「足し算」する。但し、トータルの価格は下がる。本来の価格との
> 差額分は、顧客自らによる作業負担だ。
> ●世の中のサービス商品は、顧客が負担しなければならなかった作
> 業を代行することで成立することが多い。世の中の流れとして、い
> ろいろなことが代行されるという方向にあるのだが、今回の記事の
> 例は、代行されていたものを、顧客作業に戻すという意味合いがあ
> る。
> ●「引き算」に加え、これは「逆算」ビジネスとでも言えようか。
> お金で代行サービスを買う傾向が進んできたことを逆転し、代行を
> 依頼せず、自力でできる方策を提供して、顧客にお金のメリットを
> 得させる。加えて、趣味的満足という価値も提供するから強力だ。
> ●「足し算」のビジネス、そして代行サービス化という流れ。今ま
> ではそうだった。経済環境が大きく変わってからは、「引き算」の
> ビジネスが生まれ、そして流れの逆転現象が起きている。
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> ■■■ 今日の教訓 ■■■
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> あなたの企業が取り組むビジネスを、「引き算」の観点から見直し
> てみよう。何かを加える「足し算」発想ではなく、何かを削る「引
> き算」発想でビジネスを眺めると、新たなチャンスを見出すことが
> 出来るかもしれない。
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